0419 リエカへ

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いよいよ、今日はアイルランドに別れを告げクロアチアへの移動日である。

朝ホテルでチェックアウト。受付で支払いは日本円かユーロかと聞かれ、とっさによくわからないまま日本円にしたが、(クレジットカードなのだが)これは間違いであった。日本円にするとホテルのレートが上乗せされるらしい。旅をしているとこんなことにも、不条理感があり、神経質にならざるを得ない。(このホテルはこれまで泊まった中ではベストであったが)

バスで空港へ。早めに着いたので空港で軽い食事。そしてチェックインカウンターで搭乗券を発行してもらったのだが、(ルフトハンザは)機内に持ち込むつもりの手荷物の重量をしっかりチェックされ、あなた達の荷物はそれぞれ12キロと11キロ、規定は8キロで34キロオーバーしているから機内に持ち込めないとケンモホロロにいわれる。成田でもヒースローでもそんなことは全くなかったのだが(ここらへんがドイツ的というべきか)。この時点で今回の移動における「何となくいやな予感」が発生する。やむなく荷物を預ける。そしてボディチェックをした後、飛行機がすでに30分遅れている事を知ったのだった。

ダブリンからクロアチアのザグレブへは直通便がなく、今回ルフトハンザでフランクフルトまで行き、クロアチア航空に乗り換えてザグレブまで向かう予定である。その乗り換えの為の空き時間は1時間弱しかなかったのだ。このことは実は前日から何となくいやな予感とともに気になっており、頭の中で合理的な乗り換えの仕方をスチュワーデスに聞くための英語をうっすら考えてはいた。フランクフルトは国際的なハブ空港なので広いはずでどのように乗り換えればよいのか見当がつかなかったのだ。(いやな予感は大抵当たるものだ)

結局、飛行機は1時間遅れてダブリンを出発。早速機内でスチュワードにどうすれば良いのか質問したが1時間後じゃないとわからないという。そのスチュワードはその後何のサジェスチョンもくれなかった。機長がアナウンスで遅れているが頑張ってショートカットしているので各方面への乗り換えは大丈夫だ...のようなことを言っているように聞こえる(が、ここらへんが情けないくらいにちゃんと聞き取れないというか確信が持てない)。飛行機はクロアチア航空便が出発する5分前に到着、あわてて空港内をどたばた走って移動するも結局乗り継ぎに間に合わなかった。多分タッチの差くらいであったはず。ここらへんの諸々のドラマは省略。

最終的にはあきらめてルフトハンザのカウンターに相談に行くと、「あなたは正当な理由があるので次の便に乗れる、ついてはあそこにある別のカウンターに行き券を発行してもらえ」といわれる。で、そこに行くと今度は「あんた達が遅れたのではないか」みたいなことをいわれ、ケンモホロロの対応をされる。こっちも疲れている上、かなり頭に来ていたので思わず強い口調で1時間もルフトハンザが遅れたせいじゃないか主張すると、やっと再発行してくれることになる。やれやれ。

しかしここでまたもやアクシデント発生。僕の航空券が行方不明になったのだ(搭乗券はあったのだが)。そしたら「一旦イミグレーションを出てANAのカウンターで航空券を再発行してもらえ。そうじゃないと券は発行しない」という。実際搭乗券その他で私たちが航空券を持っていた事は明らかであるにもかかわらずだ。しかもこの時点で夕方の4時半過ぎである。このままフランクフルトで一夜を明かすのか?はたして私たちはクロアチアに行き着けるのかと暗雲は広がるばかり。しかしなんと妻のバッグのポケットに航空券がみつかり無事、次のチケットをもらえることになる。

しかし次の便は5時間後の945分である。ザグレブの空港に迎えに来ているはずのソボルさんに連絡をとらねばならず、これも大変な作業であった。その後やむを得ず空港のレストランで夕食をとることに。ピザ1枚とシーザーサラダ一皿、生ビール3杯で約6500円。(これにチップをプラス4ユーロ、約650円)日本で150円の水エビアンが600円!であった。空港値段なのかもしれないがドイツもイギリスと同様物価が相当高そうである。ちなみに空港内にあるマクドナルドを見てみるとビッグマックバリューセット(ビッグマックとポテトとコーヒー)が6.5ユーロの1050円、これが相当割安に感じられるのだから他は推してはかるべしだ。

その便も出発が遅れ、結局ザグレブ空港に到着したのは11時半(当初の予定では夕方5時)。預けた荷物は無事に到着していた。今日一日の災難の中ではこれだけでも幸運と思うべきだろう。迎えに来てくれたソボルさんの友人ダミールさんは空港で6時間以上待っていてくれたことになる。そこから高速に乗ってリエカまで約200キロ、2時間弱。満月の夜、ダミールさんお勧めの音楽(カンツォーネとゴスペルを混ぜたようなクロアチアのトラディショナルフォーク)を聴きながらドライブ。ダミールさんは歌をうたいながらかなり飛ばす。(後で分かったことだがクロアチアの人は皆飛ばす。モナコのアイルトンセナのようだ)結局我々のこれから滞在する家に到着したのは夜中の2時前であった。ソボルさんと私たちが借りる事になるフラットの大家(ソボルさんの義母)ダリンカさんも起きて待っていてくれた。ルフトハンザのせいだが各方面に迷惑をかけ恐縮することしきり。とにかく簡単な挨拶と簡単な部屋の使い方を教えてもらい就寝は3時過ぎであった。

まあそれなりに大変なクロアチア上陸であった。時差は1時間減って7時間となる。

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ザグレブ空港

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とにかく到着。真っ暗なので街や周辺の様子などは全く分からず。東京からの荷物は無事に着いていました。

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