少し雨模様のなかモトブンへ向かう。
イストラ半島の中央部にある丘の上の町モトブンは以前にも書いたが交通の便がすこぶる悪くなかなか行けない所である。
今回私の友人が来たということでソボルさん夫妻と友人のダミールさんが車で連れて行ってくれた。
周囲が城壁に囲まれたモトブンの町は13世紀にできたという。町の入り口にある回廊には歴代支配者の碑文が飾られていた。
周囲はなだらかな丘陵地帯でよくイタリアのトスカーナ地方に似ているといわれる。ここはオリーブやワインの産地としても有名だが何よりもトリュフらしい。周囲はトリュフの森である。僕はグルメじゃないので「何それ?」みたいな感じではあるが。
またここは地形的に霧が発生しやすいところらしく、霧が発生すると丘の上にある町がまるで雲の上の町に見えるらしい。(今回は雨模様なのであいにく霧は出ていなかったけど)
それでソボルさんに言わせればクロアチアの人にとってここはおとぎの国のイメージが昔からあるようだ。
そのせいかどうか知らないが宮崎さんの映画、ラピュタもここがモデルだという説もあるところである。
モトブン周辺
城壁
天空の町モトブンにて
町の中心。
この町はマイナーだが夏にモトブン映画祭が行われる所としても有名である。上映は全て屋外スクリーンで若者が多数集まるという。宿泊は皆町や周囲の丘陵でテントを張るらしい。
下から見たモトブンの丘。
その後ソボル夫妻お勧めのレストランに行く。素材は全てオーガニックで、トリュフのかかったパスタはグルメじゃない僕にも細胞がぴりぴり反応するくらいおいしかった。
食にうるさいイタリア人が沢山やって来るというのもうなづける。
かつてここを占領したイタリア人はここの森を手にいれたかったのではないかと思いました。
帰りにリエカの町のそばにあるサッカー場に寄る。ここはプロチーム・リエカの本拠地である。海のそばの岩盤を戦後ダイナマイトと人力で削って作ったという。
今回、ソボルさん運転の車に我々男性陣は乗って行ったのだが、以前書いたように彼は日本の暴走族のように無茶苦茶、飛ばす。
早速、藤田さんに呆れられて「クレージー・ボーイ」と言われるようになってしまった。本人は多分知らないけど。
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