私たちが滞在している場所はナセル駅のそばでカイロの新市街の中心部にある。
朝7時からタクシーをチャーターしてピラミッド巡りをする。まず最初にカイロから西に14キロ、ギザにあるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の三つのピラミッドを見る。クフ王のピラミッドでは内部見学。その後同じエリアにあるスフィンクス。ちなみにクフ王のピラミッドは約4550年前のもの、エジプトの初期王朝の成立は約5000年前。
ギザの南へ約10キロ移動しサッカーラ地域のピラミッド群へ。ここはカイロのピラミッド群の中でも最も興味深い場所であった。最も古い(4650年前)ジョセル王のピラミッドコンプレックス(ピラミッド+複合施設)は階段状ピラミッドであり、周壁で囲まれた敷地の中にピラミッドとセド祭殿などの遺構の複合した空間が良く残っている所。ウナス王のピラミッドは内部にピラミッドテキストと呼ばれる貴重なヒエログリフが残っている事で有名であるが残念ながら内部には入れない。外側からはかなり崩れかかったように見える。その後イムホテプ博物館へ。これは階段ピラミッドを設計した建築家でありジョセル王の当時の宰相でもあったイムホテプを記念したもの。入場したものの停電らしく真っ暗闇の中、持参した懐中電灯で展示物を見るはめになった。20分程して回復。
写真はイムホテプ博物館が先になってしまった。
その後少し南下してメンフィスへ。ここは古王国時代の首都である。現在はそのイメージはない。横たわった全長15メートルのラメセス2世像と美しいスフィンクスがある。
美しいスフィンクス
その後遅めの昼食をとってカイロに戻る。
夜、地下鉄でギザ駅まで行き、8時45分発のルクソール経由、アスワン行きの夜行列車に乗り込む。これは鉄道マニアの人がわざわざこれに乗る為にエジプトを訪れるほどだと聞かされ、当初飛行機の予定を変更したもの。老朽化した列車ではあるが二人ずつのコンパートメントになっており確かに悪くない。夕食、朝食は部屋まで運んでくれる。
これまで夜行列車、夜行バスで碌な目に会って来なかったがこの夜行列車は初めて良いと思った。
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