1112 ポンピドーとパリフォト

午前中、末松君とポンピドーに行き駆け足で見て回る。

作品は知っていたがどんな人か未知のジャック・ヴィレグル(Jacques Villeglê)の展覧会をやっていた。

これが大変素晴らしい。

また「パリの未来派」展もやっていて、これもさすがポンピドーという感じのセレクションでとんでもなく面白かった。

その他常設展は本当に駆け足になる。


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マドレーヌ教会


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ポンピドーそばの公共自転車。このシステムはウイーンにもあった。


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ポンピドーからの眺め


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ジャック・ヴィレグル


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2時からルーブルのピラミッドの地下でパリフォトがスタートする。

パリフォトには世界の写真専門のギャラリーが出品する一種の写真の見本市のようなものだ。

例えば150年前のニエプスやマーガレット・キャメロンなどの古いオリジナルプリントから今日の写真の動向までランダムではあるが様々な状況を見る事ができて面白い。特に今年は日本特集の年で若手が紹介されていた。

日本のビッグネーム(木村伊兵衛以降)の作家は日本特集とは無関係にアメリカやフランスなどのギャラリーから出品されている。

写真に関しては1992-3年の頃、大島さんと「写真装置」復刊を目指していた頃まではかなり関心を持って見ていたがここ10年程、自分の領域の仕事に追われていたこともありあまり関心を払ってなかった。

ここ数年の貧血気味?の写真の流行にあまり関心が持てなかったこともある。

今回そういった経緯も含めて、これだけ集中的に大量のオリジナルプリントを新旧取り混ぜてみる事ができたのは良かったと思う。

自分の中の写真史の再構築、再確認の機会となった。例えば二十歳の頃自分がいかに石元泰博さんの「シカゴ、シカゴ」に影響を受けていたか、そしてそれがいかに今日まで続いているかなど。

他思う所たくさんあるけれども省略。


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会場入り口


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会場では何人かの作家やキュレーターの方とも出会えた。パリで作家活動をしているオノデラ、アキ・ルミ夫妻など。アキ・ルミ氏は昔クロアチアを放浪しザダールに一時住んでいたということで興味深い話も聞けた。3月に再びパリを訪れる予定なのでまたその時にゆっくり話がきければと思う。

また前回アムステルダムで触れたまーさんが会場にいて久しぶりに会えて話ができたことも偶然の幸運であった。まーさんは3つの欧米のギャラリーから作品が出品されていた。

時間が経つにつれ会場は人で溢れかえり、7時からまーさんがインスタレーションのパフォーマンスを行うということだが、昨日お会いした十文字さんの展覧会を今日中に見る必要もあり、残念であったが7時前に会場を出てマレ地区にあるイイヅカさんの画廊T.A.F.へ。

十文字さんは初めての個展ということなので当然レトロスペクティブな展示も行っているだろうと思っていたのだが、何とほとんど新作だったのには驚かされた。

前向きな作家の強い意志を感じ、感銘を受けた。


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T.A.F.


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末松君が「いやあ、こうしてこの年になってユーサクとパリの町を歩き回るとはなあ」と言っていたがそれは俺も同感だよ。


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コメント(2)

寺山先生
こんにちは!市田です。
本当に素晴らしいブログですね!読んでいるとあっという間に時間が経ってしまいます。
「貧血気味の写真」という表現がとてもツボで、メールではああ書きましたがやはりコメントしたくなってしまったのでした。
これからも寺山先生の文章と写真を楽しみにしております。

市田さん!あけましておめでとうございます。実は12月末に返信したのですが全然別の人の所に送られていたことが正月になって判明。レスがおかしくてごめんなさい。自分のブログにもかかわらず仕組みがよくわからなくて(苦笑)。ともあれ再度送ってみます。前回何を書いたかよく覚えてないのですが、あまり期待していないとはいえ、コメントをいただくと嬉しくて励みになるものだと思いました。あと3月はパリにいらっしゃらないのですね。残念です!terrayama

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