アンカラのオトガルからバスに乗ってスングルルの町まで約3時間。スングルルから目的地ボアズカレ村までドルムシュという小型バスがあるはずなのだが、何しろ始めての場所なのでバス停の位置も何もわからない。やむを得ずタクシーで向かう。(約20km)この旅ではなるべく公共交通機関を利用しようと思っているがなかなかうまくはいかない。しかしお陰で予定よりも早くボアズカレ村に着くことができた。タクシーの運転手とのやりとりや宿を決めるプロセスもいろいろ事件がありおもしろいのだが時間がないので省略。
ハットゥシャシュは3000〜4000年前のヒッタイト人の築いた王国である。それまでの緑の少ない丘陵の中にここは緑が比較的多く、昔から美しい場所であったことが想像される。遺跡は丘全体に広がり全体を見て回るのに約7キロ歩く。そこから3キロ、北東にヤズルカヤという露天の神殿があり、そこも訪ねる。約5時間で14〜5キロ程(半分は上り坂)歩く強行軍であった。
ここではかつて1万枚もの粘度板が発見されたところとしても有名で、その粘度板によれば2千キロ離れたエジプトと交流があったことがわかっている。ヒエログリフとくさび形文字の交流の跡が見られる。王国の遺跡は大変ダイナミックでかつてここに建っていた状況を想像するだけでわくわくさせられる場所である。何故か観光客は少ない。村には一件の宿しかないのだ。人々は大変素朴である。
ハットゥシャシュ
大神殿
古堅さんに似たタクシードライバーがやってきて小一時間程熱心に解説してくれた。翌日彼にタクシーを頼むことになる。
ライオン門
ライオン門の外
スフィンクス門地下道
城壁
スフィンクス門
ニシャンテベ。古代文字が書かれている。
ヤズルカヤの神殿へ、谷をおりて再び登る。
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