これからも何度も行く事になるであろうイタリアへの最初の旅である。朝5時に家を出てバスで町のバスセンターへ。ハンバーガーを買って6時のトリエステ行きのバスに乗る。トリエステには8時半に到着。実際の距離は車で普通に行けば1時間もかからない距離だと思うのだが、バスは客を拾うため近隣のオパティアなどをまわり、しかも途中でパスポートコントロールなどがあるので2時間半かかってしまう。
トリエステでドキドキしながらバスセンターから駅へ急ぐ。(無謀にも列車の予約をとらずに来たのだ)運良くローマまでの特急券(ユーロスター)をとることができた。しかも帰りの夜行寝台も。受付のお兄さんがとても親切でラッキーだった。
列車は9時50分発。トリエステからヴェネツィアまで1時間半弱。ヴェネツィアからフィレンツェまで2時間半。フィレンツェからローマまで1時間40分。ローマに到着したのは16時過ぎである。
ローマへは初めてである。25年前、イラストレーターの斉藤君と一ヶ月間ヨーロッパ旅行をした時、ローマまで行く時間がなく、フィレンツェ、ヴェネツィアまでで引き返したのだ。二、三日の滞在をするくらいなら行きたくない(行くべきではない)と思ったのだ。行くのならばちゃんと行かなきゃ、なんて思った記憶がある。それから25年も経つとは思わなかったが。
ローマが近くになるにつれ、「満を持しすぎたかなあ?」と突然不安になる。というのもこの10数年の間、ゲーテの「イタリア紀行」と和辻哲郎の「イタリア古寺巡礼」に始まって塩野七生さんの「ローマ人の物語」(当然全巻読破しました)他、ローマ、イタリア関係の本を随分読んできたのだった。なぜ不安になったかというと文字による妄想があまりにも先行しすぎているかもしれないと思うからだ。
とりあえず宿に荷物を置いて夕暮れの町を散策した。
トリエステ駅
駅前
ユーロスター。もっと立派できれいな車両を想像していました。
恐る恐るローマを歩く。
クイリナーレ広場
フォロ・トライヤーノ
トラヤヌスの記念柱
ヴィットリアーノ
フォロ・ロマーノ
コロッセオ
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