そもそも観光の島ミコノス島に滞在しているのはこのデロス島に来るためである。この島は紀元前1世紀に西アジアの国に滅ぼされて(島民1万人が殺されたという)以来、人は住んでおらず19世紀にヨーロッパ人の(ギリシア人自身の)ギリシア再発見とともに発見された古代遺跡である。ここはアポロンとアルテミスの兄妹が生まれた島として(もちろん神話上だが)エーゲ海の島々の中でも最も中心的な場所の一つである。約2000年来人は住んでおらず、現在は島自体が遺跡として保存されている。なので当然宿泊施設などはなく、ここに行く為にはミコノスから4キロだが船で1時間弱かけて行くしかないのだ。行きのフェリーが午前中3本、帰りが午後に3本あるのみ。私たちは朝一番のフェリーに乗り最終便で帰ってきた。島は日をよける場所がほとんどない。
唯一の建物がディロス博物館である。
さすがに来た甲斐があった。その規模はトルコのハットゥシャシュにほぼ匹敵するだろう。小高い山の上のゼウスのサンクチュアリからの眺めは絶景である。
ディロス島
ディロス島博物館にて。
顔料
驚くべき文字!
ゼウスのサンクチュアリ
復元図
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