0705 古代ティラへ

この島の名前サントリーニは何故か分からないが近代になって名付けられたもので昔はティラ島と言っていたという(thera寺)。この島への第一の目的は昨日記したように紀元前1500年、つまり3500年以上前の大噴火で埋もれ、再発見されたアクロティリ遺跡を見る事であった。(この間の事情はポンペイと同様だが何しろ火山灰によって保存されたものの年代が桁違いである)ここはつまり4000~3500年前のギリシア文明が封印されているところなのだ。しかしこの遺跡は2~3年程前からクローズドになっている、今回行っても見れないかもしれないよとは聞いていた。あらためて今回現地で確認したのだがやっぱり開いていなかった。アクシデントがあったからという説明だが詳しい事は分からなかった。残念ながらここは断念することに。今後行く予定のアテネの考古学博物館にめぼしいものは展示されているそうなのでそちらを期待することにした。

もう一つの目的地は古代ティラといわれる紀元前9世紀から1000年以上かけて栄えたというティラの遺跡である。ここは島で最も高い嵓山の上にあり、麓までフィラの町からバスで行き、麓でミニバスに乗り換えて8合目あたりまで行く。そこから徒歩で登る。こんな高い山の上の遺跡はめずらしい。ロドスのリンドス遺跡も高かったがタイプはかなり異なる印象だ。

帰りにワイン博物館を訪ねる。すいません。かなり個人的な下心がありました。ここは火山灰質なので土壌がワインに適しているのだという。試飲した収穫後のぶどうを一旦2週間ほど干して作ったワインを購入。

バスで夕方フィラの町にもどり、一旦宿で休憩。夕方の5時から8時まで開いている町中のメガロン・ギジ博物館へ。ここは建物が古く17世紀のもの。展示物は16世紀以降の島の歴史を示す地図、文書、写真などである。50年前の地震の様子を示す写真などが興味深い。


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左下が8合目あたり。ここまでミニバスが来る。


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遺跡の入り口付近にあるギリシア正教の小さな寺院。建てられたのは中世。


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以下ワイン博物館


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以下メガロン・ギジ博物館。サントリーニ島の火山の様子を示す銅版画。


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かつて、この島を支配したオスマン・トルコのスルタンの手紙。


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1956年(私の生まれる1年前)の噴火。


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オールドポート。現在もロバがいて人を運んでいる。


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博物館入り口。


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博物館横の教会。


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昨日と同じ夕日の名所。この真下がオールドポート。


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コメント(2)

こんばんわ 

ギリシア正教の小さな寺院の入り口から内部を撮影した写真
影が青いのですが、なぜでしょうか?

実際にも青かったですか?
それともカメラの関係ですかね・・・
影じゃなくて、青い空が白い石に反射してるとか、かな

うーん。確かに青いね。実際はもっと暗いし撮影時には感じられなかったよ。陰も光だからねえ。入ってくる光自体(直接光はわずか)が何かの加減で青の補色に(オレンジとか)偏光して陰が青くなるのじゃないかな。難しい質問やなあ。

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