0706 いよいよギリシアがその本当の姿を私たちの前に現し始めた。

昨日も書いたが、アクロティリ遺跡を見れない事に失望しつつ今日は移動の日である。夕方次の島クレタ島に渡るまで博物館に行くことにした。最初はフィラ考古学博物館である。ここは入り口に紀元前17世紀の大壷があると聞いていた。ちゃんとありました。博物館の多くは撮影自由なので(フラッシュさえ焚かなければ)調子良く撮っていたら壁に「撮影禁止」の張り紙。なので中途半端なものになりました。

そして問題の次の博物館、新先史期博物館へ。これまでのギリシアでの博物館は全体的に規模も小さく(島にあるせいか)見せ方も適当な感じでどうもイマイチな感じがしていたのだが、ここでは良い意味で大きく裏切られた。予備知識もなかったせいだが、ここは新しい博物館で私たちの行けなかったアクロティリからの出土品がメインの博物館だったのである!

全てが今から3700年から4000年前のものなのである!。

写真をご覧になっていただければわかるが保存状態は極めて良い。50年前のものと言われたって信じるだろう。焼き物類を見ながら「ウオーツ。光悦!」とか「宗達!」とか「光琳!」とか「岡本太郎!」とか口走りながら見ました。

凄いです。

そして壁画。驚くべき新しさ(変な形容ですが)というか何と言うか。

圧倒されました。細かい話はあるけど書けない。

そういえばこの日のサントリーニの気温は39度でした。


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フィラ考古学博物館


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例の大壺


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ここは主にティラ遺跡出土なので紀元前9世紀以降のものが主であった。


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レリーフのディテールを見ると西アジア(ヒッタイトなど)の影響が強いように見える。

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新先史期博物館入り口。

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しつこいようですが以下全て3700年以上前のものなのです。トルコ、アンカラのアナトリア文明博物館で受けた衝撃(0513)と似たものがあります。規模はアンカラの方がはるかに大きいのですが。

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テーブルの脚!。

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串置き?

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青銅ののこぎり

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このエロティックな絵はThe Wall Painting of the Ladiesというそっけないタイトルがつけられたものですが、後に掲示するブルーモンキーも含めて初めて見るという人が多いのではないでしょうか。ローマのフレスコにも驚きましたがあれよりも千数百年以上前ですよ。僕はにわかには信じられません。

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壁画。ブルーモンキー

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アクロティリ遺跡の模型の部分。この博物館は収蔵品もさることながら展示の模型、グラフィック等とても良くできていた。

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港でクレタ行きのフェリーを待つ。前回同様しっかり1時間遅れで到着。クレタ到着は9時となった。

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