昨日にクノッソス遺跡について問題ありと書いた。今日は同じ時代のマリア遺跡を訪ねる。イクラリオンの町から約40kmで海の近くにある。
果たしてここの遺跡の状態はいかなるものかと少し心配していた。ここはギリシア人考古学者が発掘にあたっている。クノッソス遺跡への批判を踏まえた所為だろうか、ここは極めて真っ当なやり方で保存と修復、展示を行っており安心した。また昨日のクノッソスで自分の感じた事がまちがいではないと改めて確認することができた。ここはエントランスのギャラリーに遺跡全体の模型と、復元模型がちゃんと展示されている。
その後、マリアのビーチで海を見てからイクラリオンの町に戻る。
その後クレタ歴史博物館を訪ねた。ここは小さいながらも充実した展覧会を行っており感心した。細かいことには触れられないが現代ギリシアの小説家、思想家であったカザンツァキスの展覧会は特に力がこもっており印象深い。映画「その男ゾルバ」の原作者として日本でも知られている。彼は生涯多くの旅をしたらしくそれを軸に構成した展示だった。こちらも旅の身の上なので感慨深く見た。彼は戦前の日本にも滞在しており「石の庭」という小説を書いているらしい。
マリア遺跡前
復元模型
あくまでも復元ではあるがこれが3700年前というのは信じがたい。ドコモモ
http://www.docomomojapan.com/
にあっても誰も驚かないだろう。
発掘中の人々
イラクリオンのベネチア支配時代の遺構。宿のそば。
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