0727 日曜日朝のミサ、ニコライ教会、バッハ

今日はライプツィヒからワイマールへ移動する日である。日曜日の朝、街はとても静かである。一旦駅でワイマール行き切符の手配をしたあとライプツィヒの街を散策する。

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ライプツィヒ駅舎。ヨーロッパで最大級だそうな。

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昨日外観だけ見たニコライ教会に入ってみる。東西ドイツの壁が崩れたのはここでの集会がきっかけであったと言われているのでとても気になっていたのだ。日曜朝の礼拝の最中であったが入れてもらえる事ができた。もともとは11世紀に建てられた教会らしいがご覧のように内部の装飾は大変変わっている。かなり大きく音響も良く荘厳な雰囲気がある。

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ここは造形博物館。とても巨大である。作品はクラナッハなどの古典とベックリンなど近現代のものもある。まずは建築がひどいと感じた。まず様々な細部のスケール、など人にやさしくない。建築家は新しいと思い自己満足しているのかもしれないが現代建築のひどい見本のような建物だ。こんなにいやな印象をもつのもめずらしい。なので当然のようにこんな所には悲しいかな美のミューズは降りてこないのだ。
キュレーターが建築家に輪をかけたように最悪で、例えば15世紀の作品が並んでいる中に突然現代の作品を挿入したりする。「同じ静物画という主題で現代と比べたらどうでしょう」という意図かどうかは知らないが常設展でこんなバカなことをやるなんて信じられない。美術館の巨大な空間がひたすら空しい。また監視員がひどい。ちゃんと写真許可のお金をはらい、カードをぶらさげているにもかかわらず、いちいち近くに寄って来てにらむのだ。何か文句あるの?と笑いかけると(この旅で微笑みながらけんかを売る事を覚えた)どっかに行ってしまうのだがまた別のがやって来る。ドイツの女性のある典型について言いたい事があるが問題を起こしそうなのでここには記しませんが。とにかくここはお勧めしない。やなものを見ると身体によくない。一個一個の作品に罪はないのだけれど。

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こんな空間、どこか(ムサビ?)で見た事があるような。今の流行なんでしょうか。

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ベックリンの有名なこの絵はここにあったのですね。

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めずらしく、わりと好きなセガンティーニが二点あった。

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次ぎに行ったのは前日行ったバッハの本拠地であったトーマス教会向かいのバッハ博物館。本館は現在改築中で入れず、横にある臨時の会場で譜面などが見れた。ここの受付の女性はとても感じが良い人だった。バッハの直筆が写真に撮りたかったので写真を撮っても良いですか?と聞くと笑いながら見猿の真似をして私は外にいるからといって、トーマス教会の前でバッハを演奏している旅芸人のところに行ってしまったのだ。帰りがけにもちろんダンケシェーンと言いました。言葉はうまく話せなくても温かな気持ちは通じる。横で見ていた妻が「本当はだめだったのね。でもやることが憎いわね」と言っていた。たまーにこういう感じの女性もいるのだ。ドイツ女性は大きく二つのタイプに分かれるようだ。(すいません。勝手な感想です)

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街の至る所にバッハ関連のポスターが。

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メードラーパッサージュというショッピングアーケード。16世紀からの酒場で学生時代のゲーテや森鴎外も通ったらしい。地下まで降りて入るかどうか迷ったが電車の時刻が迫って来たので断念。

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ここの地下。左がファウストとメフィストテレスの像。

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その後電車で1時間半、ワイマールに到着。マルクト広場、クラナッハの家の前にて。

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