朝6時、バスセンター発のバスでプリトヴィッツェ国立公園へ。途中、ミニバスへの乗り換え等があり、当初3時間と聞いていたが結局4~5時間を要する。
ここクロアチアは交通事情に関しては正直に言ってかなり劣悪である。まず鉄道があまり発達しておらずしかも貨物がメインなので普通の旅客便が大変少ない。その点はトルコ、ギリシアと同様であるが、替わりに長距離バス網が発達しているのに比してクロアチアは全く貧弱であり、またそのルートは大変分かりにくい。
例えばプリトヴェッツェに行くにしても観光地(世界遺産)にもかかわらず、リエカからは朝6時のバス一本しかない。そんなはずはないだろう、乗り換え等を含めれば、本当はあるはずだと思いバスセンターやインフォメーションでもさんざん調べたり聞いたりしたがどうやらやっぱり一本しかないようなのだ。
10数年前のユーゴスラヴィアからの独立戦争の影響がまだ残っているせいなのかよくは分からない。
今回行くプリトヴィッツェもその戦場となった世界遺産であり危機リストにも加えられていた。途中、廃墟になった住宅がいまだに痛々しく残っている。
この国立自然公園は約400メートルの高低差の中に(階段状に)大小16の湖があり、それらを92カ所の滝が結んでいるのだ。途中、ボートとエコロジーバスを利用するが約7時間のハイキングである。
ここはバルカン半島の内陸部に位置するため、いきなり気温は10度以下となった。日本で言えば12月の気候、時折雨がぱらぱらと降るあいにくの天気であったものの湖は大変美しく変化に富み見応えがあった。
湖のそばのムキエネ村の宿に泊まる。
夕食には大きな川魚が出た。
内戦の傷跡
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