午前中フィウミチーノ空港まで帰国する息子を送る。
約23日間、一緒に旅したのだがあっという間であった。
普通ならば親子でこんな長旅をすることはありえないことだ。おそらく一生に一度であろう、こういった機会が与えられたことに改めて深く感謝している。
一緒にいる間は別にどうということもないのだが、いなくなると急に寂しくなるものですね。
午後からはローマから東30kmのところにあるティボリという街へ行く。
ここは山の上にできた古い街である。
ティボリからの眺め。
ティボリの街よりもはるか昔、ふもとにヴィラ・アドリーナというローマ皇帝ハドリアヌスの別荘が作られた。今回はそこが目的地である。
ハドリアヌスはローマがまだ質実剛健だった時代の皇帝であり、ローマがもっとも広大に世界を支配した時代の人である。戦争と領土視察に明け暮れた人だが、とても広大な敷地にかつて自分が見た建築や景観(ギリシアやエジプトなど)を再現しようとこの別荘の建築を始めている。
復元模型
哲学者の間、読書室だったらしい。
島のヴイラ(海の劇場)
彩色回廊。ここは柱廊に囲まれていた。
右上側が彩色回廊
小浴場
大浴場
博物館
カノプスと呼ばれる池と神殿
ニンフェウム(セラーピスの神殿)
倉庫、商店、兵舎
大浴場内側
養殖池と消防士の宿舎
ドーリス式付柱の門
皇帝の宮殿からティボリの丘を見る。
皇帝専用図書館。この他にギリシア語図書館、ラテン語図書館が別にある。
皇帝の食堂
皇帝のテラスからの眺め。
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