0910 巻き寿司とかき揚げうどんパーティー

今日は日頃お世話になっているソボルさんマイーダさん夫婦とその両親(我が家の大家さん)であるダリンカさん、ユーリッチさんを招待してお昼の食事会(3時頃だが)を開く。
ソボルさんがこのところ忙しいらしくこの時間となった。
メニューはソボルさんが好きだといううどんと寿司である。
まず朝早く妻と慧(息子)はバスで町の市場に行って新鮮な魚を探し、その後、僕と息子でスーパーマーケットに酒の買い出しなどに行く。

日本では何の問題もない簡単な料理でもいざここでやるとなると種々細かい問題が発生しそれなりに大変である。(妻はこの夏帰国したおりそれなりの食材を買って来てくれたのだが)前にも書いたが水の味の違いや、お米の違い、魚の匂いや新鮮度、みりんや酢等の調味料、すべてにわたって日本との微妙な違いがどうしても気になる。日本では当たり前のことが実行できないと何か重大な問題のように感じるのだ。

結局はソボルさん達はそもそも日本に来たことがないのだし、その違いはどっちみちわからないのだからあまり気にするのはやめようという(アバウトな)結論に達したのだが。


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市場


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マーケットに行く途中


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歩いて30分くらいのところにあるマーケット。


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ユーリッチさんは実は大型船の設計者でユーゴスラビア時代、しょっちゅうロシアに行って船を造る仕事をしていたらしい。ソボルさんは前にも書いたがプラハのロシアンスクールの卒業だし、僕がリシツキーの研究をしていることを知っているマイーダさんはあなた達はまるでロシアン・マフィア、KGBねと冗談を言っていた。それならば僕の弟の方が筋金入りだという話にもなった。(弟はロシアー日本史が専門で嫁さんがロシア人なので)マイーダさん驚いていた。


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ダリンカさんは寡黙な人なのだが(私たちがお互いしゃべれないからかもしれないが)とてもしっかりしたお母さんという印象。夫のユーリッチさんはのんびりしたというか、とても大らかな優しい(何と形容したらいいのかわからないのだが)人で何とも言えない素晴らしい人柄を醸し出す。

いろいろ話を聞けたのだけど、私たちが住んでるこの家について。

2〜30年前ここトルサットは人が住んでなくて馬が放牧されていたようなところだったらしい。(今は高級住宅地になっているけれども)そのころここに土地を買ってユーリッチ夫妻は自分たちの家具製作をする工房を作ったのだと。

それが今私たちの住んでいる家の一階部分であったと。この家もそれから少しずつ手作りで現在の三階建てのものになったということが分かった。基本的には手作りなのである。

以前話したユーリッチさんの船もそうだが、実はどんなすごいデザインにもまして彼らのそのような自分たちの環境を手作りで作っていく感覚に僕は強い影響というか感銘を受けているように思う。日本でもそのような人は何人か知っているが、社会全体からみれば本当に廃れてしまっている。

ここクロアチアは社会システムからいえばいろいろ問題もあって、住んでいると不満も沢山あるのだけれど、自分の住む家は自分で作るの当たり前という感覚とそれを金と他人に迷うことなく任せるという感覚の違いは大きいですね。

モノツクリの人間としてはこのことは深く考えさせられます。






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