移動した宿はベルリン中央駅のそばで、ここからは博物館島にも徒歩で行ける距離である。
博物館島はドイツ統一によって旧東西にあった博物館、美術館が再編成、再統合している中心地である。私の大きな目的のひとつであったペルガモン博物館もここにあるが19日まで工事中で入れなかったように、工事等で公開を中止しているところもある。
また博物館同士の収蔵品の調整や博物館の名称もまだ統一されていない部分があるようだ。実際かなり混乱させられた。
ともあれ、ここの収蔵品も素晴らしい。分野によっては大英博物館をしのぐものもあり、到底1日では見切れるものではない。
博物館島へ行く途中にあるシナゴーグ。
向こうに見えるのは旧東ドイツ時代からあったテレビ塔。
ペルガモン博物館。今回何とか入れたのは良かったが、その三分の一、バビロニア、シリア、アッシリア部門は閉鎖されて見る事ができない。
とても残念である。いつ再開されるか掲示板には触れられてなかった。
朝一番なので人もまばら。この後あっという間に人が押し寄せてきた。
ここは有名なペルガモンのゼウスの大祭壇が置かれた場所。
この遺構は私たちが5月31日に訪れたトルコのベルガマにあったものを移築したものだ。その現地の様子と比較して見て頂けると分かりやすいと思う。
BC180〜159のものである。
http://www.esporre.net/terayama/2008/06/531.php
左に見える白い円形の劇場跡は現在でもかなりはっきり残っている。
その下の構築物が失われているので現在では観客席から急角度に谷に落ち込んで見えるので高所恐怖症のぼくにとっては大変怖い場所であった。
この模型を見てなるほどと納得。
ゼウスの大祭壇の元々あった様子。
ローマ人はこの上方に自分たちの祭壇を作っていた。
神話が描かれたこの壁面は何時間見ていても見飽きることはない。
隣のギリシア、ヘレニズムの建築遺構を通って、古代ギリシア、ヘレニズム、ローマ時代のものが展示されている。
ミトレスの市場門。この先にバビロニアなどの展示があるはずであったがクローズされていた。
ペルガモンはこれでおしまいかと思い、一旦美術館を出ると工事現場の横のドアから入れた先にはイスラム美術の博物館があった。
旧博物館から左手に見えるベルリン大聖堂。
旧博物館。設計はカール・フリードリッヒ・シンケル。
ここも二階と一階は別々のミュージアムかと思うくらい分かりにくかった。
二階ではエジプト美術の大展覧会、一階は古代ギリシャ、ローマの彫刻など。
収蔵品の質は極めて高い。
書記1
書記2
書記の用いていた筆記用具。板の上に蝋を塗ったもの。これに鉄筆でメモをとる。
今日のバインディングされた(綴じられた)書物の原型ともいわれる。
これを見るまでこうやって板を何枚も重ねていたいたことは知らなかった。
ナイルにそってそれぞれの地域ごとの神が展示された一種のダイヤグラム(一部)。大変興味深い。
一階。ここは新古典主義者シンケルの傑作といわれるがなるほどと思わされる。中央の円形大ホール。18本のコリント式円柱。
純粋な幾何学的空間である。
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