1025 世界同時不況。

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先週からか世界的な金融不安、同時不況のニュースが流れている。
友人からのメールで「円高は追い風になってよかったね」といったコメントをもらうのだが、そもそも、4月から8月までの宿泊費や交通費が最も高騰する時期に、手数料を入れれば1ユーロ=170円以上という不条理な旅をずっとしてきた実感から言えば、ここ最近急に円高になったからといって、残念ながら得した実感は全くない。
しょせん、自分がコントロールできることではないし、今度の旅は一生に一度のものと覚悟してきたので一喜一憂しないことにしてきたし、今後も変わらないだろう。
達観しているのではありません。「もう、勝手にしろ」という感じです。
ただ前にも書いたけど、日本の生産力というか国力からして不当なレートではあると感じてはいたので、むしろ、今が正常に戻ったという言い方もできるのではなかろうか。
それにしてもイタリアやギリシアの美術館で入場料2500円などというのは無茶苦茶だなあと思ったものだ。今のレートでも2000円くらいだから日本での実感からすればまだ高いとも言えるのではないでしょうか。

それよりも、ヨーロッパの不況は今後、深刻になりそうな気がするし、クロアチアも含めた周辺国(旧東欧諸国や経済が安定していない国)は大変な状況になるかもしれない。そのことによる治安の悪化などが心配である。
昨日マイーダさんとも話したのだが、クロアチアでは最近ジャーナリスト2名がテロで殺害されテレビでも連日そのことが報道されている。軍隊上がりのマフィアの犯行とのこと。ここではボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の記憶もまだ新しく人々の間には暴力に対する不安も大きいようである。先日テレビで山奥にこもってひたすら銃を撃っている不気味な男のドキュメンタリーを放送していた。詳しくはもちろん分からないのだが、彼も軍隊出身者であった。映画「タクシードライバー」のデ・ニーロのようであった。
ベルリンで会った森田さんも、今オーストリアでは極右に近い政党が政権をとろうとしているなど、右傾化を憂慮していた。
ドイツでは第二次大戦の経験から右傾化にはかなり敏感で、今の所正常だそうだ。むしろ周辺諸国が全体的にナショナリスティックになっているようだ。旅をしているだけでは鈍感なせいか僕には良くわからなかったが。
経済の悪化とともにこれまでのユーロ統合の矛盾が出て来ているのかもしれない。

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