この日はマウリッツハウス美術館を見て(写真禁止なので画像はない)エッシャー美術館そしてそして市立美術館に行った。
連日こういう日が続くと本当に旅はつらい。
マウリッツではフェルメールの名作2点、「真珠の首飾りの少女」「デルフトの眺望」、レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」、ファン・アイク、ホルバインその他沢山。そしてエッシャー。市立美術館ではまとめてモンドリアンという有様である。
何が辛いかというとあまりにも見る対象が凄すぎてヘヴィーなのだ。旅の途中なのでゆっくり消化してなどと言っている暇はない。凄いものが次から次へ視覚に飛び込んで来るのだ。
簡単にいえば気が狂いそうになります。
精神状態はかなり苦しい。
エッシャー美術館
写真はあまり撮らなかったが初期の作品も含めて素晴らしい。彼の作品はそもそもその内容に見るものを誘い、技術的なことは気にかからないのだが、今回見て木版、木版のエングレーヴィング、リトグラフ、銅版と全てにおいて超絶技巧と言っても良いくらい精度が高いことを実感した。特に若い頃、旅をした風景シリーズなどはあまり見る機会もない。ブレがなく一貫していてすばらしい。
美術館照明器具
エッシャーとマグリット。
今回の旅でこの二人の仕事には改めて深い感銘を覚える。
視覚の哲学の視覚による探求をやり方は異なるとはいえこの二人程徹底した作家はそうは見当たらない。
二人に共通するのは周りや時代の流行に惑わされることなく徹底して続けた(恐らくは)孤独な作業である。
画集からは伝わりにくいその息づかいが聞こえるようだ。
エッシャー美術館の前。
市立美術館にて。
以下モンドリアン。これまた強烈でした。フェルメールと同じように光の探求から全てが始まっているのがよく分かる。
とても良い会場です。雨のせいか人はほとんどいません。
美術館内部。1935年の建築
ゴッホ
アルプ
ファン・デル・レック
美術館外観
夕方美術館を閉め出されたのでトラムに乗って20分ほどで行けるデルフトへ。
妻と地図を見ながらあのフェルメールが描いたと思われる場所を自力で探すことに。
多分このあたり。私たちが立っている場所の後ろにある建物の屋上あたりからこの画面の左方向にあたる。...と思われる。
デルフト新教会。1331年建造。
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