今日は空港傍のホテルからバスでヴェネツイアのサンタ・ルチア駅近くの宿に移動し一泊する予定であった。
朝テレビのニュースを見ているとヴェネツイアが大浸水している様子が映し出されたいた。
建物のグランドフロア(一階)部分まで完全に水浸しだったのでそもそもホテルがやっているかどうか、大丈夫かと不安になる。
とにかく行って確認するしかない。
私たちがサンタ・ルチア駅近くのローマ広場に着いた10時頃にはかなり水も引いていた。
サンマルコ広場にはなお水が残っていたが駅前は何とか普通に歩ける状態となっていた。
移動したホテルは外見はこじんまりしているが、中に入ると堂々としたヴェネツイアンスタイルで、とても気持ちの良いホテルであった(今はオフシーズンなのでこのようなホテルに泊まることができるのだが)。
荷物をおいてチェックインまで時間があったのでバポレットでムラーノ島まで行ってみる。今年は夏以来二度目である。
曇り空のせいもあって、もう3時には暗くなり始め、4時には夕暮れる。
暗くなってから二つの教会を訪ねる。
スクオーラ・ダルマータ・サン・ジョルジョ・デッリ・スキアヴォーニ。スキアヴォーニはダルマチアのことでかつてのクロアチア人の為の教会である。ここにはカルパッチョの連作がある。暗くて見にくいのが難点であるが素晴らしかった。
もうひとつはサンティッシマ・ジョバンニ・エ・パオロ教会。ここはヴェネツイアの中でもかなり壮麗な教会で、ベッリーニの多翼祭壇画、ヴェロネーゼの絵画連作、ヴェロッキオの彫刻等傑作がある。
エジプトのムスリムからカトリックの世界へ。
死海とヴェネツイア、二つの場所を行き来したことに感慨を感じながら...。
道に打ち寄せる海水。
海水が残るサン・マルコ広場
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