1206 クロアチアのきしみ

食料がなくなったし今日は土曜日なので妻とあわてて食料の買い出しにいつものスーパーへ。
雨が止んでくれたのは幸いであった。
あとは一月にザグレブとここリエカの大学でレクチャーをすることになったので以前ブキッチ先生にもらったクロアチアデザイン史の本を必死で読んでいる。
まあ典型的な泥縄なんですけど。

昨日書き忘れたことであるが、我が家を訪ねてくれたマイーダさんはこれから町でデモに参加するということであった。嵐模様であったにもかかわらず昨日はクロアチアの全ての主要都市では一般市民による大デモがあったのだ。
マイーダさんの話によれば今回の世界的な経済恐慌による景気後退とクロアチア政府の政治的経済的政策に対する異議申し立て、もう一つは以前にも書いたがマフィアがらみの一連の政治的なスキャンダルに対する抗議行動でもあるらしい。
このスキャンダル(ジャーナリスト殺害事件)には現在のクロアチアの政治中枢とイタリアのマフィアと財閥、クロアチアの軍、新興財閥などがからんだ複雑なものがあるらしい。
当面ユーロによる政治的外圧しかクロアチアの現在の歪んだ状況を正せないのは情けないことだとマイーダさんは言っていた。(充分理解できたわけではないがそのように聞こえた)
そしてここヨーロッパの片隅でアメリカ新大統領オバマの演説を読んだ。
美しい文言の羅列ではあるがあれは単なるレトリックにしか聞こえない。アメリカ人だけが陶酔しているのではないか。
世界はもっと複雑できしんでいると実感する。
おそらくもし日本にいればこのようなリアリティはなかったのだろうと思うけれど。

以下妻の写真機からー旅の断片その3

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