1210 翻訳していて思う事、内容編。

朝から雨模様の曇り空であったが昼間、雨の間を縫うようにリエカの町まで買い物に出かける。ザグレブ行きのバスの時刻も確認する。案の定、ネットには出ていないバスがあった。クロアチアは油断できないのだ。
近所のスーパーにあったお米が最近売り場からなくなっていて、町のデパートやスーパーを探すも見つからない。まだ買い置きはあるものの、どうしてなのか不明である。唯一何とか食べれるお米なのである。
あとは終日翻訳作業の続き。

そもそもこの旅の出発時において講義などするつもりは毛頭なく、むしろなるべく学校の授業のことや、自分の行って来たデザインその他の活動はなるべく忘れて、せっかくの機会なので外から入って来る新しい情報に純粋に身を委ねようと思っていたのだ。
今翻訳しているのは自分がこれまで主に関わった授業を中心に大学の教育内容を紹介するものである。(たまたまコンピュータに画像データなどがあったので引き受けても良いかなという気持ちになってしまったのだ)
なので今回必然的にこれまで封印していた授業の記憶諸々と一気に向き合うことになった。僕が非常勤で大学に勤め出したのは29の時なので22年間の記憶である。今年退任されるO先生と22年前からスタートした1年の基礎授業のこと、15年前から何年もかかってK先生と作ったwriting spaceの授業のこと、9年くらい前からN先生とスタートさせた通称レシピ等など。
ここでの紹介は「うちの学生はこんな素晴らしい作品を作っています」という自慢などするつもりはなく、何故この授業(カリキュラム)が学生にとってそしてデザインにとって重要だと考えたかという一点に尽きる。
デザインに対する理念なり哲学なりと教育の具体的方法論は表裏一体のもので両方が同時に問われるという意味においては昨日の翻訳という作業について考えたことと似ている。
...結果、これまで封印して来た思考が一気に吹き出して来て言葉は追いつかない。ので考えた内容に関してはここでは省略します。
結局もの思いにふけって翻訳作業のほうがしばしば中断する。
しかしこのことに今はあまり捕われすぎないようにしようと思う。
日本に帰ればまた、いやというほど考えなければならないのだから。


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