1215 FH-D デュッセルドルフ応用科学大学デザイン学科を訪ねる。

朝から霧で薄曇り。温度は2度から4度くらいか。
今日は夕方、FH-Dのコミュニケーションデザイン学科のテュフェル(Teufel)教授の研究室を訪問する予定である。
それまで午前中から昼間にかけて自分たちでデュッセルドルフの町を散策し、3時に鈴木さんが迎えに来てくれて車でデュッセルドルフの町を案内してもらい鈴木さんのアトリエを見学した後、大学に向かう。

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デュッセルドルフは州都であり、ファッションと商業の町である。ここは町の中心、ケーニヒスアレー。お堀をはさんで82メートルの大きな道。両側に並木道が続いている。

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旧市街にある市庁舎とマルクト広場。クリスマスの市。

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ライン川沿いの道。

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オーバーカッセラー橋

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かつての港の再開発地域、メディエンハーフェン。手前はラジオ局、向こうに見えるのはフランク・O・ゲーリーの建築。このあたりはおしゃれな場所らしいが月曜の午前中とあって人通りも少なくひっそりしていた。

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デュッセルドルフにはこのような立派なお寺もあるのに驚く。

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少し郊外にあるベンラート城。城と聞いていたので最初のイメージとかなり異なっていた。
18世紀に建てられたバロック様式の建物で城というよりは離宮である。庭が広大である。

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鈴木さんのアトリエ。ここは自宅からすぐ(歩いて15秒!)の昔の駅舎だった建物である。
(駅は現在別の駅舎を使用している)
建物は市によって文化遺産として丁寧に保存修復され、市はそれを芸術家に貸しているのだ。
となりの空間はギャラリーであった。年に一回、デュッセルドルフの市民はこういった芸術家たちのアトリエを訪ねるフェアがあるそうである。

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アトリエは昔の駅長室。ここは南側の廊下だったところ。

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FH-Dデュッセルドルフ応用科学大学コミュニケーションデザイン学科。
昨日書いたクンスト・アカデミーにはデザインコースはない。この大学の創設者はあのペーター・ベーレンスである。それだけでもここが由緒あるところだと分かりますね。

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ここはドイツ国内でも評価の高いデザイン教育機関だとは聞いていた。テュフェル教授はいきなりここ10年の学生の作品、教育の成果をまとめた分厚い本から紹介を始めた。いや本当によく頑張っている事が理解できる。そのあと次から次へと面白い本を繰り出して来る。時計は見ていなかったが話が尽きず、多分予定時間を随分オーバーしたようだった。
普通の実務教育よりも教師と学生共同のプロジェクトがやっぱり面白い。映画のグラフィック史やヘルムート・シュミットなどといったテーマの研究はアプローチもまとめも立派である。
詳しい話は長くなるので省略しますが刺激をかなり受けました。

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テュフェル教授。テュフェルというのは天使(エンゲルス)の反対の意味だそうだ。皆さん笑う。ご本人も自己紹介のとき笑っていた。彼は来年の2月と3月に大阪のddd、東京のgggギャラリーで学生と共同プロジェクトの展覧会を行うそうだ。ヘルベチカの50歳の誕生日を記念していると言っていた。またそれはチューリヒとバーゼルを和解させる展覧会であるとも。
僕は残念ながら行けないけれど、東京、関西にいて興味のある人はぜひどうぞ。

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鈴木さんの娘さんであるmaiさんはテュフェル教授の教え子で、彼女がこの面談をアレンジしてくれた。彼女はギムナジウムを出て数年デザインの実務を経験した後、この大学に入学している。テュフェル教授の右隣にいる青年は海君。今回通訳をしてくれた。完璧であった。
この後、テュフェル教授も含めて皆さんで食事に行った。

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