0119 その道に入らんと思う心こそ

終日、家で勉強する以外に今日から自宅でソボルさんマイーダさんとお茶の稽古をすることになった。
11時から3時間。
私たちはこの旅に雪点前ができる茶箱を持参していた。
時々お茶が飲みたくなるし、最後は旅先でこの茶箱をどなたかにあげてもいいと思って持って来たものである。
ソボルさんもマイーダさんもたまに家に寄った時はこれでお茶を飲み、気に入った風であったのでよかったら差し上げようと妻と話していたのだ。しかしお茶の点て方もわからずに茶箱だけもらっても困るよなという話になり、私たちのクロアチア滞在もあと僅かだということになってどうするか考えた。
結局ソボルさんもマイーダさんも是非教えて欲しいということになり慌ただしく稽古をすることにしたのだった。
先生は妻である。彼女は10年くらい修行をし一応茶名もある。僕は半東(はんとう=アシスタント)兼通訳である。
雪点前というのはなかなか複雑ではたしてマスターできるかどうか、妻は不安がったがとりあえずスタートしてみることに。
まずは席入りの練習。次に割稽古といって袱紗さばきなどの部分的練習を行う。
稽古の最初、挨拶の前に全員で利休居士道歌を一首吟じ黙祷するのであるが今日は
その道に入らんと思ふ心こそ
我が身ながらの師匠なりけれ


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向こうが見立ての床の間。本当は掛け軸も自分で描こうかと思ったが、もともと飾られてたクレーが良いのでそのままに。

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