0122 雪点前の記憶

ここ数日、もうすぐここリエカを離れなければならない時が迫ってきたことを考えるとふいに寂しさと悲しみの感情が心に起こる。

これは当初予測だにしていなかったことで、我ながら意外な感情であった。 
人の心がいかに不確かなものかと思う。
この1月のシシリーなどの小旅行をとりやめてここリエカに籠ろうと決めたのもひょっとしたら僕の心の奥底の感情がそれを決めさせたのかもしれないと今になって思う。
私たちは茶の稽古をしながら少しずつ別れの挨拶をしているのかもしれない。
そんなことはもちろん言葉には出さないけれど。
お茶の稽古が別れの挨拶なんてちょっと出来過ぎだとも思うけれど。
しかしこれから恐らくこの「雪」という点前をする度に私たちはリエカのこと、ソボルさんやマイーダさんのことを思い出すのであろう。
また彼らとて。

今日は予定した稽古の最終日。11時から。
道歌は
稽古とは一より習ひ十を知り
十よりかへるもとのその一

雪点前をソボルさんマイーダさんは二度繰り返した。
一応なんとか最後までできたので当初の予想よりもはるかに上出来だったのではないかと思う。
後もう一度どこかで時間をつくって最後の復習をすることになるであろう。

0122-1.jpg

0122-2.jpg

0122-3.jpg

0122-4.jpg
彼らからお礼にとプレゼントされたエスプレッソマシーン。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 0122 雪点前の記憶

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.esporre.net/blog/mt-tb.cgi/324

コメントする