0213 再びグルベキアン美術館、ダーウィン展を見る。

妻の風邪が少しぶり返し、調子が今一なのでホテルに残し、僕は午前中は一人で町を散歩する。ホテルからドゥケ・デ・サルダーニャ広場を通り、ボンバル侯爵広場、ラト広場などぶらぶらと5キロ程歩く。


0213-1.jpg


0213-2.jpg


0213-3.jpg


午後、少し体調の良くなった妻と再びグルベキアン美術館へ。歩いて10分程のところにある。

別館で今日からダーウィン展が始まるので、その為に改めて来たのだ。

展覧会は大変熱のこもった素晴らしいものだった。また改めてここの美術館全体は素晴らしいと思う。設計の中心はリベイロ・テレス(Ribeiro Teles)という人らしいがやはり詳しい事はわからない。ポルトガル初期モダニズム建築の傑作と言われているらしい。私の印象は鎌倉の近代美術館を思わせる落ち着きと佇まいを持つ。


0213-4.jpg

最近、たまたまK先生とベンヤミンをめぐってメールのやりとりをしていて、それはベンヤミン自身のナチスからの最後の逃避行のことについてなのだが、同時にかの有名な「アウラ」というこばをめぐって自分なりに見えて来たものについて語っていたりしていたのだ。その話はまだ続いているのでいつかここでまた触れると思う。

それとは別にK先生とのやりとりで以前に三木成夫さんのことを教えてもらったことがあり、ちょうどそれを改めて読み直したいと思っていたところだったのだ。その本の書名は『海・呼吸・古代形象』であった。三木さんは解剖学者、発生学者なので直接ダーウインとは関係があるのかどうかは知らない。僕にとってのダーウィンは佐々木正人さんやエドワード・リードによる「魂(ソウル)から心(マインド)へ―心理学の誕生 」経由(読みかじり?)なのだ。しかし今の僕の中ではこの三木さんという人とダーウィンが繋がっているのだ。しかも三木さんはモルフォロギアでゲーテに繋がっている。

説明はしませんが。

...ということもあって(話せば長くなりますが)、今回のダーウィン展は大変刺激的でした。

また展示ではかのラマルク「form follow the function」についてもちゃんと触れられていたし、リンネやビュフォンなどの博物学の歴史についても。


0213-5.jpg


0213-6.jpg

リンネ


0213-7.jpg

リンネの分類模型


0213-8.jpg

ビュフォン


0213-9.jpg

ラマルク


0213-10.jpg


0213-11.jpg


0213-12.jpg


0213-13.jpg

ビーグル号


0213-14.jpg

生モノもちゃんと展示してます


0213-15.jpg


0213-16.jpg

これは剥製。


0213-17.jpg

ダーウィンのメモ


0213-18.jpg


0213-19.jpg


0213-20.jpg

この後妻はホテルに戻り、僕はリスボン最後の夜なので町を無目的に彷徨う。



トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 0213 再びグルベキアン美術館、ダーウィン展を見る。

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.esporre.net/blog/mt-tb.cgi/348

コメントする