ファーロからバスでスペイン、アンダルシア地方の州都セヴィーリャに移動。バスで3時間(+時差1時間)。
スペイン南部のアンダルシアは闘牛やフラメンコなどスペインの中でも最もスペインらしいところと言われる。ジブラルタル海峡を挟んでアフリカ大陸も近く、その文化的な影響も色濃い。
ポルトガルとスペインの国境の川、グアディアナ川を渡る。
以下セヴィーリャ市街。
市役所広場
ヒラルダの塔、先端。ヒラルダとは風見のこと。
セヴィーリャの歴史的象徴のひとつ、カテドラルとヒラルダの塔。
詳述する時間はないが、712年のモーロ人(=ムーア人=アフリカのイスラム)に征服されたイベリア半島(その中心地がセヴィーリャであった)がその後レコンキスタによって再びキリスト教に再征服される。このカテドラルにはイスラムが残した塔やオレンジの中庭と、レコンキスタ後に作られた巨大な(ヨーロッパ全土でサン・ピエトロ、セント・ポールに次いで3番目の大きさ)聖堂が合体している。
確かに巨大だが、威圧感はあまり感じない。これが大変不思議というか、普通の聖堂が持つシンメトリーが微妙にはずされた空間、結果的に中心軸をずらした空間になっていて興味深い。
これをイスラムとキリストの調和と言うべきかどうか知らないし、ましてやポストモダン的というと語弊がありそうだけれども、僕にとっては「結果的に出来てしまった」ようなその全体の構成が大変面白く、とても好ましい空間であった。
オレンジの中庭
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