0217 イタリカ遺跡とセヴィーリャ美術館

セヴィーリャから9キロ離れたところに古代ローマ時代の遺跡、イタリカがあり、午前中バスで出かける。この遺跡は紀元前206年に築かれた大都市である。
詳述する時間はないがこの時期ローマはカルタゴ、あのハンニバルとの激闘を繰り返していた(第二次ポエニ戦争)。この後(イベリア半島征服=地中海の完全覇権掌握によって)ローマは本当の世界帝国になっていくのであるがこの都市はそのポエニ戦争の最中につくられたものである。
またここはあのトラヤヌス帝、ハドリアヌス帝が生まれた場所でもある。つまりトラヤヌスはローマ貴族出身ではなくローマ帝国内属領出身の最初の皇帝になった人でもある。
私たちはローマの遺跡に来ると何故か元気になる。妻の風邪も完全に回復したようだ。
ローマ人が都市を築く場所は常にその地域における最高の場所だからだと思う。
昔の東洋人ならば風水的に最高の地というだろう。

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ホテル前の路上にて。

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以下イタリカ遺跡。この遺跡は広大である。幸いにして周辺が都市化されていないためこのような完全な形で残ったのだと思う。発掘されているのは全体の10分の1(あるいはそれ以下)程度ではないかと推測する。
何もない所でもかつての都市の空間全体の広さを感じる事ができるのが素晴らしい。

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未発掘の場所

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手前が発掘されていて向こうは土に埋められている。

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円形劇場

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その後セヴィーリャの町に戻り、美術館へ。
17世紀に建てられた修道院だったところ。アンダルシア地方の画家の作品が集められている。
ムリーリョを筆頭にスルバラン、ベラスケス、バチェーコ、その他近代の作家まで。

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