0129 ザグレブへ

明日のザグレブ大学での講義の為午前中11時のバスでザグレブへ移動。
ザグレブのバスセンターにミランさんが車で迎えに来てくれる。
今回のザグレブ滞在はホテルではなく、これまでお世話になり今回も通訳をして下さることになっているアキコさんが誘って下さったのでその言葉に甘えて、アキコ・トレンツ邸にお邪魔することになったのだ。
トレンツさんがわざわざ我々の為に(かどうかは正確にはわからないけど)ザグレブの山に行っておいしい水を採取してくれていると聞いたので、夕方お茶会をすることにした。
その後の夜、アキコさんの手料理をいただき、明日の講義の準備はそっちのけで話がはずんでしまった。
多分アキコさんのおもてなしがスペシャルだったのだろう、私たち二人はリラックスしてしまい(二人とも遠慮を知らない厚かましい性格なので)ガンガン、ワインを飲んでしまったように思う。
途中、ミラン家のお酒がなくなり(多分)ミランさんがワインを買いに出るという事までさせてしまったのだった。
とにかく普段それほどたくさんお酒を飲まない妻が、久しぶりに日本語でしゃべれる同世代の女性であるアキコさんと会えてお話しできたせいかどうかわからないが、とにかく話が尽きず夜中までの酒盛りになってしまったのだ。
デザインのこと、アートのこと、生きること、日々のささいなこと、日本と外国に住むこと、とにかく話は尽きない。
翌朝、並んだワインの瓶を見て少し反省しました。
まあとにかく楽しかったのです。

0129-1.jpg
ミラン・アキコ邸でのお茶会。

0129-2.jpg
スペシャル魚料理、アキコさんによる。

0129-3.jpg
ミラン・アキコ邸からの眺め。

0129-4.jpg
これはミラン・トレンツのザグレブでの回顧展(2005年)のカタログ。

今回ミラン・トレンツさんの作品をゆっくり見せてもらうことができた。
彼は早熟の天才で十代後半にコミックマガジンがヒットしてクロアチアでデヴューしている。
大学(ザグレブの映画大学)卒業前に作ったアニメーションで認められ、またクロアチア時代のコミックがニューヨークのヘヴィイメタルマガジンに認められ、卒業後ニューヨークへ。
先輩にクロアチアを代表するデザイナー、ミルコ・イリッチがニューヨークに居た。
彼と一緒に多くの仕事をしている。
ニューヨークタイムズやワシントンポスト、フォーチューン、ウオールストリートジャーナルのイラストレーターとして活躍し、同時期に作った絵本「ナイトミュージアム」がハリウッドで映画にもなっている。
4年前にアキコさんとともにクロアチアにもどりザグレブ芸術大学で映像を教え、アニメーションなどの作家活動をしている。
先輩のミルコ・イリッチがロックスターみたいにカッコ付けているのに比べて、トレンツ君はユーモリストで飾らない人柄、そして凄い才能を持った人であると思う。
友達になりました。

0129-5.jpg
同上図録より。

0129-6.jpg
漫画作品(コミックストリップ)

0129-7.jpg

0129-8.jpg
展覧会の様子。


トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 0129 ザグレブへ

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.esporre.net/blog/mt-tb.cgi/331

コメントする