リヨンから電車で約1時間、駅から坂道を歩いて30分くらいか、丘の斜面に建つコルビジュエのラ・トゥーレット修道院を訪ねる。
(僕は2度目。前回はJさんの運転するレンタカーであった)
最初に訪れて以来、時間が経つごとにまた来たくなったのだ。
光を可視化するとは言語矛盾なのは承知なのだが、モダニズムとかポストモダニズムとかいうことよりも、彼は実用的な空間において既に、現代のジェームス・タレルを軽々と先取りしている。ように思える。
僕は建築の専門家ではないけれど、ある境地にたった建築家がそれまで蓄えて来た全ての(建築)言語を使って自由自在、細部にわたるまで自分の意思をコントロールして作られている感じがする。多分施工現場はとんでもなく大変だったのではないだろうか。
そして見ていて楽しいのはとても心地よいリズムに建物が満たされていることに尽きる。
ある美的なエネルギー、それも強力なエネルギーに触れた。
かなり以前から修道院として使用されておらず、現在はもちろん管理はされてはいるものの一種の廃墟状態なのが唯一残念だけれども。
(一部修復中であった)
その後リヨンに戻り、夕方パリに向かう。
コメントする