0319 欧州最後の日。

リエカを出て約40日あまり。ついにヨーロッパ最後の一日となる。
いよいよ明日は大西洋を超えてニューヨークに移動する日だ。
連続して50日間の最後のホテル暮らしはつらいかなと思っていたが、やっぱり辛い。
多分息抜きというやつがなかなか出来ないせいだと思う。

パリはまだまだ見るべき所を残している。
例えば、イイヅカさんのギャラリー、カルティエ財団の美術館、新しくできたらしい広告博物館、写真美術館、ブレッソンの美術館、またパリからは離れるけど「行けなくはないですよ」とあきお君に言われたコルビジュエのロンシャン教会などなど。

しかし今日はついに限界状態がきて美術館にはどこにも行く気力がわかず。
結局、街をぶらぶらすることにした。
妻はお土産を買わなければならないというのでオペラ座近くにあるデパート、ギャラリー・ラファイエットへ。
その後パサージュめぐりでもしようかと思っていたが、どうも体調不良で結局僕だけ先にホテルに戻る事にした。
ホテルで荷物の整理、旅の記録、ブログの更新などをする。

昨年の4月1日にロンドンに到着して約355日、旅もここまで来てしまったかと思うと感慨深いものはある。

フランスの短い覚え書き。
地下鉄や国鉄の不便さ、分りにくさについてはさんざん悪口を書いてしまったが、意外なことに(?)フランス人はとても良かった。
ヨーロッパでこれまで私たちはかなりの国、都市を歩いて来た。あくまでも短期滞在の旅人の視点でしかないけれど、例えばホテルのレセプション、美術館の職員などの対応はフランスが最も良かったし、さらに街中で僕や妻が地図を広げていると必ずと言っていいほど街の人が向こうから「どこに行きたいんだ」と声をかけてきてくれた。
こんな都市は他にはなかった。
「フランス人は英語を話す人間を無視する」とか「フランスは個人主義の国だから他人に冷たい」とか諸々聞かされていたし、私たちもその覚悟でいたのだが実際全く想像とは違っていたので正直驚いた。たまたま偶然そうだったのかもしれないが、私の感じからすると単なる偶然とは言い切れないと思う。
電車に乗って隣り合わせた時など、言葉を交わさないでも存在する身振りとか表情での交信などから。
しかもその上、食事がやっぱりおいしいし(全ての料理の平均点が高い)、ワインもうまい。いたるところで映画も見れるし。パリは大都市の割には物価は安い方だと思う。
私の知る限り、日本人が住むとしたらヨーロッパの中ではパリが最も住みやすいのではないかと推測する。
逆に期待が高かった反面、最も想像と異なっていたのはイタリアであった。
理由を書き出すと長くなるので省略しますが。


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